博士(情報学) 京都大学
2017 - : 北陸先端科学技術大学院大学 , 先端科学技術研究科 , 准教授
2016 - 2017 : 北陸先端科学技術大学院大学 , 先端科学技術研究科 , 助教
2010 - 2016 : 北陸先端科学技術大学院大学 , 知識科学研究科 , 助教
2008 - 2010 : インディアナ大学 , 心理学部 , 博士研究員
ソフトコンピューティング, 知覚情報処理, 知能情報学, 認知科学, 体育、身体教育学
圏論, 理解, 認知発達, 記号力学系, 注視, 時系列解析, コミュニケーション, 注視行動, 意味認知, 行動計測, データマイニング, 非線形力学系
幼児の新奇語学習に関する計算論的モデル
2,3歳児はある言葉を初めて聞いた場合でも、その言葉を他の物体へ一般化することが知られている。この1事例からの素早い学習は、幼児の効率的な言語獲得の基礎であると考えられる。ここでは、単語の事例がある特徴空間上の分布として定式でき、その分布を推定する事を「学習」あるいは「一般化」できた、としよう。図(a)は、ある単語をその単語の参照する事例の確率分布として特徴空間に(模式的に)表現したものである。図(b),(c)には、確率分布の等高線として複数の単語の事例分布が示されている。ある学習者にとって未知な単語を★(その分布を破線)で示し、その他の単語を既に学習ずみとする。図(b)の単語分布の場合、周辺の既知の単語分布から、新奇な単語(★)の分布を推定する(単語を一般化する)ことが可能である。一方、図(c)の単語分布の場合、周辺の既知単語分布をもってしても、推定が難しい。これは、「単語確率分布の分布」(メタ分布)あるいは「単語知識に関する知識」(メタ知識)の構造が、図(b)では規則的・連続性があるのに対し、図(c)では不規則・ランダムであるからである。つまり、この計算論的なモデルから、幼児のように未知の単語を素早く学習するためには、言語(単語分布)の構造に統計的な規則性が必要である事がわかる。
語彙獲得曲線(獲得月齢分布)の統計的モデル
図の説明: (a)事象X がある一定頻度で確率的に観察され(上段)、それが累積4 回に達したときに単語を獲得する場合(中段、N=4)。獲得月齢はガンマ分布に従う(下段)。 (b)事象X の観測頻度が月齢を追って高くなり(上段, D>1)、一度の観察で単語が獲得される場合(中段)。獲得月齢はワイブル分布に従う(下段)。
二者間の行動を多センサ計測した時系列データの非線形解析
「『認知科学』創刊30周年記念特集」編集にあたって 創刊, 周年記念特集実行委員会, 日髙 昇平, 坊農 真弓, 布山 美慕, 服部 雅史, 清河 幸子, 小林 春美, 織田 涼, 平 知宏, 高橋 康介, 寺田 和憲
認知科学, 30, 1, 5-7, 2023
The Body and Children’s Word Learning., In Plumert, J. M., Spencer, J. P. (ed.) The Emerging Spatial Mind.
168–192., Oxford University Press., 2007
Embedding parallelepiped in co-occurrence matrix: simulation and empirical evidence.
Joint Conference on Language Evolution (JCoLE2022), 2022
作って体験!だまし絵から脳の不思議を学ぼう
サイエンスヒルズ小松 JAISTサイエンス&テクノロジー教室, 2022
Parallelogram structure of analogy in word co-occurrence matrix.
NATURAL LOGIC MEETS MACHINE LEARNING III,(NaLoMa2022), 2022
The contingency symmetry bias as a foundation of word learning: Evidence from 8-mont-olds on a matching-to-sample task.
The 44th Annual Meeting of the Cognitive Science Society, 2022
Identifying a Phonetic Factors of Onomatopoeias Correlated to Sound Symbolic Commons between Japanese and Non-Japanese Speakers.
The 44th Annual Meeting of the Cognitive Science Society, 2022
Next-Generation Knowledge Science, Cognitive Science(E), Introduction to Cognitive Science, 次世代知識科学特論, 認知科学(E), 認知科学概論, 認知科学入門
日本知能情報ファジィ学会, 電気通信情報学会, Association for Computing Machinery, Cognitive Science Society, 日本認知科学会
International Conference on Development and Learning (ICDL2010) , General Chairs:Benjamin Kuipers, Professor, University of Michigan, Ann Arbor Thomas Shultz, Professor, McGill University , 2010 - 2010 , Place: University of Michigan, MI USA URL: http://www.eecs.umich.edu/icdl-2010/Comments: My role in this conference is a program committee.
常任運営委員会 , 日本認知科学会
運営委員 , 日本認知科学会
・ 日本認知科学会 , 「認知科学」編集委員会 副編集委員長 , 2020- 2022
・ 石川県PTA連合会 , 石川県PTA副会長 , 2020- 2021
・ 野々市市立布水中学校PTA , 会長 , 2021- 2023
・ 石川県PTA連合会副会長 2020 - 2021
・ 少年の主張石川県大会審査委員 , 石川県健民運動推進本部 , 少年の主張石川県大会 2020 - 2020
・ 石川県PTA連合会三行詩コンクール審査委員長 , 石川県PTA連合会 , 石川県PTA連合会三行詩コンクール 2020 - 2020
・ 委員特別賞 , 前田晃弘, 鳥居拓馬, 日髙昇平 , 言語処理学会 , 2023
・ 論文賞 , 日髙昇平, 高橋康介 , 日本認知科学会 , 2022
・ 奨励論文賞 , 布山美慕, 日髙昇平 , 日本認知科学会 , 2019