井口 寧 (INOGUCHI, Yasushi)教授
情報科学系, セキュリティ・ネットワーク領域, 情報社会基盤研究センター
◆学位
工学士 東北大学
修士(情報科学) 北陸先端科学技術大学院大学
博士(情報科学) 北陸先端科学技術大学院大学
◆職歴
: 2008/4/1-2009/3/31南フロリダ大学 上級客員研究員
: 科学技術振興事業団さきがけ研究21(機能と構成)研究員(2002-2006)
: 日本学術振興会特別研究員(1994-1997)
◆専門分野
情報ネットワーク, 計算機システム
◆研究キーワード
超並列, 並列処理, 計算機システム, リコンフィギャラブルシステム, e-ラーニング
◆研究課題
リコンフィギャラブルシステムによる超細粒度並列処理
VLSI内の論理回路は,各部分回路が独立に動作し,本質的に並列動作を行なっている.そこで,ソフトウェア・アルゴリズムに内在する演算子をそれぞれ独立した演算器としてVLSI上の論理回路上に展開できれば,究極の超細粒度並列処理が可能となる.本研究では,ソフトウェアから演算子レベルの並列性を抽出してハードウェア記述言語に変換し,アルゴリズムを並列演算回路として論理回路上に直接展開・実行する技術を解明する.
発話を重視した日本語e-Learningシステム
世界各地に分散して居住する日本語学習者のための,インターネットを利用した日本語学習システムを開発する.本研究では,特に遠隔地で学習が難しい「発話」に焦点をあて,三次元動画像伝送技術を積極的に日本語教育に取り入れることにより,学習効率の高いe-Learningシステムを開発する.更に発話単位で途切れのない伝送技術を開発し,対話教授を実現することにより学習者のモチベーションを高く保つ学習システムを目指す.
WSIスタックの放熱に関する研究
WSIスタックは、一枚のウェーハ上に多数プロセッサ等を配置するWSI(Wafer Scale Integration)を複数枚積み重ねて構成される、高い集積度を有する3次元実装方式である。WSIスタックは、ウェーハ上に発生する欠陥の回避と同時に、スタックの中心部の放熱が大きな問題となる。欠陥の回避と冷却の問題について、プロセッサ配置や熱伝導のシミュレーションにより研究を行う。
超並列計算機の相互結合網に関する研究
惑星規模の大気シミュレーションなどの大規模科学技術計算は従来スーパーコンピュータで行われてきたが、より大規模な計算を行うために数百万のプロセッシング要素から構成される超並列システムの実現が期待されている。このような超並列計算機の相互結合網には、高い通信性能とともに、実装性、拡張性及び耐故障性などに優れていることが求められる。科学技術計算に適した構造を有するトーラス結合網を再帰的に重ね合せた相互結合網について、ルーティングや実装の問題を中心に研究を行う。
並列システムのプロセッサ間通信方式に関する研究
並列処理の効率を左右する重要な要因であるプロセッサ間通信性能を向上させるために、入出力が同時に実行可能なマルチポートメモリをネットワークインターフェースに用いた通信方式について、試作システムを構築し、通信効率を実験的に調べる。

■研究業績

◆発表論文
オンサイトでの高精度数値シミュレーション実施のためのGPU向き疎行列圧縮スキーム
河村 知記, 米田 一徳, 岩村 尚, 渡邉 正宏, 井口 寧
情報処理学会論文誌数理モデル化と応用(TOM), 13, 2, 93-106, 2020
Locality-Sensitive Hashing for Information Retrieval System on Multiple GPGPU Devices
Toan Nguyen Mau, Yasushi Inoguchi
APPLIED SCIENCES-BASEL, 10, 7, -, 2020
SCCN: A Time-Effective Hierarchical Interconnection Network for Network-On-Chip
Mohammed N.M. Ali, M. M.Hafizur Rahman, Rizal Mohd Nor, Dhiren K. Behera, Tengku Mohd Tengku Sembok, Yasuyuki Miura, Yasushi Inoguchi
Mobile Networks and Applications, 24, 4, 1255-1264, 2019
共用計算サーバへの活用を目的としたコンテナ利用ワークフロー
宮下 夏苗, 間藤 真人, 本郷 研太, 井口 寧
大学情報システム環境研究 = Academic information processing environment research, 22, 11-20, 2019
High Pressure in Virtual Postcoiling Model is a Predictor of Internal Carotid Artery Aneurysm Recurrence after Coiling
Iku Nambu, Kouichi Misaki, Naoyuki Uchiyama, Masanao Mohri, Takashi Suzuki, Hiroyuki Takao, Yuichi Murayama, Kazuya Futami, Tomoki Kawamura, Yasushi Inoguchi, Teruo Matsuzawa, Mitsutoshi Nakada
Clinical Neurosurgery, 84, 3, 607-615, 2019
◆Misc
SnortのPCREからVerilog HDLへの自動変換 (VLSI設計技術)
福田 真啓, 井口 寧
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報, 117, 377, 95-100, 2018
大規模データベースの音楽指紋検索と確率的偏りを利用した性能向上 (VLSI設計技術)
福田 真啓, 井口 寧
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報, 115, 398, 167-172, 2016
北陸先端科学技術大学院大学 共有計算サーバ使用成果報告 2014
宮下 夏苗, 井口 寧
Technical memorandum, 2015, 1, 1-47, 2015
3P2-2 CE-FDTD法における任意形状の反射境界(ポスターセッション)
山下 脩, 土屋 隆生, 岩谷 幸雄, 大谷 真, 井口 寧
超音波エレクトロニクスの基礎と応用に関するシンポジウム講演論文集, 35, 0, 419-420, 2014
組込みシステムにおける再構成時間を考慮した低消費電力指向の設計フレームワークの提案 (リコンフィギャラブルシステム)
荒木 光一, 佐藤 幸紀, 井口 寧
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報, 113, 221, 67-72, 2013
◆書籍
Computational Science and Its Applications -- ICCSA 2013, Lecture Notes in Computer Science, Hierarchical Tori Connected Mesh Network
共著, 197-210, Springer-Verlag Berlin Heidelberg, 2013
Hierarchical Interconnection Networks for Massively Parallel Computer Systems
共著, LAMBERT, 2011
Lecture Notes in Computer Science, Session 6A: Grid Scheduling and Algorithms II, Dynamic Task Scheduling Algorithm for Grid Computing System
共著, 578-583, Springer, 2005
北陸先端科学技術大学院大学 情報科学センター 利用の手引 (学内発行), 第3章 Convex
共著, 69-89 (Total 92 pages), JAIST Technical Memorandum, IS-TM-94-0002M, 1994
VMアプリケーションハンドブック, 第3章 サービス仮想計算機
共著, 65-109 (Total 514 pages), 共立出版, 1992
◆講演・口頭発表
Scalable Dynamic Locality-Sensitive Hashing for Structured Datase on Main Memory and GPGPU memory
10thInternational Conference on Grid Computing (GridCom-2018), Sydney, Australia, 2018
SnortのPCREからVerilog HDLへの自動変換
信学技法 RECONF2017-66, 慶應義塾大学 日吉キャンパス, 2018
Static Cost-Effective Analysis of a Shifted Completely Connected Network
International Conference on Computational Intelligence in Data Mining (ICCIDM 2017), Odisha, India, 2017
FPGAによる電子指紋検索の高速化事例
DAシンポジウム, 特別セッション: リコンフィギャラブルシステム~デバイス・設計環境・応用事例の最前線~, セッションオーガナイザー, 石川県 山代温泉, 2017
Probabilistic Strategies Based on Staged LSH for Speedup of Audio Fingerprint Searching with Ten Million Scale Database
International Symposium on Highly Efficient Accelerators and Reconfigurable Technologies (HEART), Bochum, DE, 2017

■担当講義

Processor Design Laboratory, Parallel Processing, Computer Architecture, Digital Logic and Computer Design, プロセッサ設計演習, 並列処理, 計算機アーキテクチャ特論, 計算機構成とインタフェース

■学外活動

◆所属学会
サイエンティフィックシステム研究会, IEICE, Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc., 電子情報通信学会, 情報処理学会
◆学術貢献活動
17th Workshop on Advances in Parallel and Distributed Computational Models (APDCM 2014) , I am a member of Program Committee開催責任者所属・職・氏名: Oscar H. Ibarra, University of California, Santa Barbara , 2015 , Hyderabad, INDIA
IEEE Symposium on Low-Power and High-Speed Chips (COOL Chips) XVIII , I am a member of Program Committee開催責任者所属・職・氏名: Tohoku Univ., Prof. H. Kobayashi , 2015 - 2015 , Yokohama, Japan
16th Workshop on Advances in Parallel and Distributed Computational Models (APDCM 2014) , プログラム委員 , 2014 , Phoenix, Arizona USA.