京都大学工学士(1985),京都大学工学修士(1987),大阪大学博士(工学)(1998)
2006 - 2007 : (独)情報処理推進機構 , 未踏ソフトウェア創造事業 , 開発者
2000 - 2003 : 科学技術振興事業団 , さきがけ研究21「情報と知」領域 , 研究員
1999 - : 北陸先端科学技術大学院大学
1995 - 2001 : (株)ATR知能映像通信研究所
1992 - 1995 : (株)ATR通信システム研究所
1987 - 1995 : 松下電器産業株式会社
ヒューマンインタフェース、インタラクション
不便益, 不用知の活用, 妨害による支援, インフォーマルコミュニケーション支援, 音楽創造支援, 創造活動支援
インフォーマル・コミュニケーション支援システム
インフォーマル・コミュニケーションは,人間関係の醸成や知識の共有・創造のために非常に重要な役割を持っている.このインフォーマル・コミュニケーションの持つ機能を,より強化し,豊かで円滑な意思や気持ちの疎通を可能とするシステムの研究開発を進めている.具体的には,オフィスや研究所などにおいて,個人が持つ各種の知識の円滑な共有を目的とするシステムや,家族や恋人同士の心のつながりを支援するシステムなどを研究開発している.
遍在型知識創造支援システムの構築
知識科学研究科の建物は,そこで知識創造の過程が実践されることを前提として設計されている.この物理的空間に,さらに情報空間に構築した「サイバー知識科学研究科」を重畳することにより,専門分野内における知識創造から,異分野間における学際的知識創造,さらには陽に知識創造を意図してはいない日常生活の中における知識創造まで,あらゆる局面における知識創造を触発支援することができる「遍在型知識創造支援システム」の実現を目指す.特に,「本来知識創造の場ではない」場における知識創造の触発支援手法に焦点をあてた研究を進める.この研究は,本研究科への適用にとどまらず,企業全体のような,ゆるい共通目的を持つ特定多数の集団における知識創造を支援するシステムの実現に繋がるものとなる.
創造活動支援メディア
計算機が得意とする高速な演算力と蓄積された膨大な量の情報を効果的に活用し,人の創造性をうまくくすぐってくれるようなメディアの実現を目指す.一般的な人工知能研究のように機械を賢くすることを追求するのではなく,人間をより賢く創造的にすることが主目的である.たとえば,人間が見落としているような情報を獲得するにはどうすれば良いか,人間の創造の喜びを損なわずに音楽演奏支援するにはどうすれば良いか,などが具体的な研究課題となる.
バーチャルリアリティ学会, International Conference on Knowledge, Information and Creativity Support Systems, ヒューマンインタフェース学会, ACM, 電子情報通信学会, 人工知能学会, ICAD International Conference on Auditory Display, IEEE, 情報処理学会
・ フェロー , 情報処理学会 , 2019
・ Outstanding Paper Award: Exploiting Criticisms in Brainstorming: A Pilot Study , International Conference on Knowledge, Information and Creativity Support Systems 2017 , 2017
・ Presentation Award , KICSS 2015 Program Committee , 2016